『奇跡の本屋をつくりたい〜くすみ書房のオヤジが残したもの』展
トークイベント第2弾「受け継いで、広める」開催決定!

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奇跡の本屋をつくりたい

くすみ書房のオヤジが残したもの

久住 邦晴/著

解説:中島岳志

「なぜだ!?売れない文庫フェア」「中高生はこれを読め!」「ソクラテスのカフェ」…ユニークな企画を次々と生み出し、地元はもちろん、遠方からも愛された札幌・くすみ書房の店主、久住邦晴。閉店後、病が発覚し、2017年8月末、他界。それでも前を向いて、書きためたくすみ書房のこれまでと、「中高生向け本屋」の構想なども含まれた遺稿を完全収録。生前、親交の深かった中島岳志さん(東京工業大学教授)による書き下ろし解説を加えて、京都の出版社・ミシマ社より書籍化。

くすみ書房という本屋があった

くすみ書房の「なぜだ!?売れない文庫フェア」は、時代に対する痛烈なアンチテーゼだった。品切れ・絶版。本が死んでいく。そんな悪循環に、ユーモアを交えて切り込んだのが久住さんのチャレンジだった。(略)くすみ書房のフェアは、苦境に立つ人間に、常に寄り添っていた。しかし、久住さんは正義を振りかざさなかった。常に笑顔で、優しく、ちょっとした「おせっかい」を続けた。だから、くすみ書房は札幌の庶民に広く愛された。
——中島岳志「解説」より

くすみ書房 売れない文庫フェア

くすみ書房 琴似

くすみ書房店主・久住邦晴

久住 邦晴

くすみ書房・店主

1951年、北海道生まれ。1946年に父がくすみ書房を創業、1999年に後を継ぐ。読書離れに歯止めをかけようと、良書なのに売れ行きの良くない作品ばかりを集めた「売れない文庫フェア」などの試みが話題となる。「本屋のオヤジのおせっかい」と題し中高生に読んで欲しい本を集めた「これを読め!」シリーズは道内各地の書店や他県にも広がった。
2017年に肺がんのため死去。享年六十六歳。

「奇跡の本屋をつくりたい〜くすみ書房のオヤジが残したもの」書影

奇跡の本屋をつくりたい

くすみ書房のオヤジが残したもの

価格:1,500円税別

通販でのご購入情報
 
取扱書店リスト

判型:四六判変形
頁数:208ページ
装丁:矢萩多聞
装画:ミロコマチコ
発刊:2018年8月28日
ISBN:978-4-909394-12-5 C0095

書籍のお問い合わせ

ミシマ社 京都オフィス
〒606−8396 京都市左京区川端通丸太町下る下堤町90-1
TEL 075-746-3438
FAX 075-746-3439
Web http://mishimasha.com/


書籍の制作に関わったみなさま

中島 岳志

中島 岳志


なかじま たけし

東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授

1975年、大阪生まれ。大阪外国語大学卒業(ヒンディー語専攻)。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。学術博士(地域研究)。2005年『中村屋のボース』で、大仏次郎論壇賞、アジア太平洋賞大賞を受賞。北海道大学大学院准教授経て、現在、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。著書に『ナショナリズムと宗教』、『秋葉原事件』、『「リベラル保守」宣言』、『血盟団事件』、『岩波茂雄』、『アジア主義』、『親鸞と日本主義』、『保守と立憲』、『超国家主義』などがある。

中島岳志 Twitter
矢萩 多聞

矢萩 多聞


やはぎ たもん

画家・装丁家/Ambooks代表

1980年横浜生まれ。9歳のとき、はじめてネパールを訪れてから、毎年インド・ネパールを旅する。中学1年生で学校を辞め、ペンによる細密画を描きはじめる。1995年から、南インドと日本を半年ごとに往復し暮らし、銀座、横浜などで個展を開催する。
2002年、対談本『インド・まるごと多聞典』(春風社)を刊行。この頃から本をデザインする仕事をはじめ、これまでに400冊を超える本をてがける。2012年、事務所兼自宅を京都に移転。2016年、デザイン事務所の屋号をAm CreationからAmbooksに変更し、リトルプレスの出版を開始。現在、インド、横浜、京都を行き来し、本とその周辺を愉快にするために日々手を動かしている。
著書に『インド・まるごと多聞典』(春風社/絶版)、『偶然の装丁家』(晶文社)、『たもんのインドだもん』(ミシマ社)、共著に『タラブックス インドのちいさな出版社、まっすぐに本をつくる』(玄光社)がある。
「Indo.to」ウェブマスター。A.R.ラフマーン・ファンクラブ日本代表。呼吸の家共同代表。子どもと絵を描く集い「ちとらや」主宰。

矢萩多聞・Ambooksウェブサイト
三島 邦弘

三島 邦弘


みしま くにひろ

ミシマ社代表/「ちゃぶ台」編集長

1975年京都生まれ。2006年10月、単身で株式会社ミシマ社を東京・自由が丘に設立。2011年4月、京都にも拠点をつくる。「原点回帰」を標榜した出版活動をおこなっている。近年、編集を手がけた本に、益田ミリ『今日の人生』、松村圭一郎『うしろめたさの人類学』、平川克美『21世紀の楕円幻想論』、小田嶋隆『上を向いてアルコール』、いしいしんじ『きんじよ』などがある。著書に『計画と無計画のあいだ 』(河出書房新社)、『失われた感覚を求めて』(朝日新聞出版)がある。

ミシマ社ウェブサイト
クスミエリカ

クスミエリカ


フォトグラファー/久住邦晴氏 長女

1982年北海道生まれ。くすみ書房店主・久住邦晴氏の長女であり、幼い頃から本が当たり前にある日々を過ごす。2003年頃からくすみ書房のウェブサイト運営と写真撮影を担当し、近年はSNSを中心とした広報などを行っていた。札幌を中心に、フォトグラファー、デザイナー、美術家として活動している。

クスミエリカ ウェブサイト

ミロコマチコ


画家/絵本作家

1981年大阪府生まれ。2012年にデビュー作の絵本『オオカミがとぶひ』で日本絵本賞の大賞を受賞し、その後も数々の絵本賞を受賞。国内外での展示多数。

ミロコマチコ ウェブサイト

出版記念イベント
「奇跡の本屋をつくりたい〜くすみ書房のオヤジが残したもの展」

くすみ書房

「奇跡の本屋をつくりたい〜くすみ書房のオヤジが残したもの」(久住邦晴著・ミシマ社刊)発売を記念して、同タイトルの展覧会を、札幌の新古書店 書肆吉成にて開催します。長女で写真家のクスミエリカ氏が撮影した記録写真をメインに、くすみ書房ゆかりの品や書籍の生原稿などを展示します。

日時

2018年8月28日(火)~9月24日(月)
10:00~20:00 年中無休

トークイベント第2弾「受け継いで、広める」

『奇跡の本屋をつくりたい〜くすみ書房のオヤジが残したもの展』トーク第2弾の開催が決定しました。これからの本、そして本屋について「受け継いで、広める」をテーマに荒井宏明さん(北海道ブックシェアリング代表)、吉成秀夫さん(書肆吉成代表)、加納あすかさん(かの書房代表)、佐藤優子さんをお招きいたします。

日時

9月22日(土)
18:00〜19:30

  • 入場無料
  • 店舗が20時閉店のためトーク終了後は書籍ご購入が難しい場合があります。
    お買い求めの方は、可能な限りトーク開始前にお買い求めください。

ライブ配信

当日トークの模様をYoutube LIVEにて配信いたします。会場にお越しになれない方などぜひこちらでご覧ください。


荒井 宏明

荒井 宏明


あらい ひろあき

北海道ブックシェアリング代表

1963年北見市生まれ。旭川教育大学社会科中退後、書店員、新聞記者、編集デザイン事務所代表を経て、2008年に一般社団法人北海道ブックシェアリング代表理事就任。札幌大谷大学非常勤講師。近著に『全国旅をしてでも行きたい街の本屋さん』(北海道・東北ブロックを担当)。

北海道ブックシェアリング ウェブサイト
加納 あすか

加納 あすか


かのう あすか

かの書房代表

上士幌町生まれ。読書家の祖父、母、姉の影響で本好きに。小学生の頃、町にひとつしかない書店が閉店し、週に一度車で片道40分の書店に通って本を買いに出かけるように。中学では文芸部を立ち上げ、高校では熱気球部に所属。熱気球操縦士免許を取得、全国で2人めの女子高生パイロットになるなど、やりたいことに熱中し、走り抜く性格。札幌にある札幌国際大学心理学科卒業。大学では長期休みの際に大学図書館の書架整理をのアルバイトを経験。事務、サービス業を経て2015年にあすか書房サッポロファクトリー店へ入社。文庫を三年、文芸書を一年担当。もっと店を盛り上げたいと意気込んだ矢先、2018年2月に閉店。開業を決意。現在は福住の書店と、派遣の仕分け作業員のダブルワークをしながら開店の準備中。

かの書房 twitter
佐藤 優子

佐藤 優子


さとう ゆうこ

ライター

ライター。北海道のまちづくりやものづくり、書店について執筆。WEB「北海道書店ナビ」連載中。編著に『中高生とまち、プロの力で映画を作る 茜色クラリネット公式ガイドブック』(コアBOOK)。著書『〝日本一貧乏な観光列車〟が走るまで「 ながまれ海峡号」の奇跡』(ぴあ出版)。

佐藤優子のデイリー通信「耳にバナナが」
吉成 秀夫

吉成 秀夫


よしなり ひでお

書肆吉成代表

1977年、北海道斜里郡清里町生まれ。札幌大学で文化人類学者と詩学を学ぶ。卒業後、札幌市内の古書店に勤務し三年の修行を経て2007年「書肆吉成」を開業。同時に詩と写真のZINE「アフンルパル通信」を創刊。2009年東区にて店舗営業を開始。2010年5月発寒商店街祭りに参加し久住さんとの交流がはじまる。6月中島岳志氏のラジオ番組にゲスト出演。12月には同番組で久住邦晴氏とゲスト共演。2011年1月ソクラテスのカフェにトークゲストとして参加。9月くすみ書房の一箱古本市に参加。2012年8月発寒商店街祭りでのトーク配信に久住氏がゲスト参加。9月くすみ書房一箱古本市に再び参加。2013年4月くすみ書房店内にてトークイベントを企画、初回ゲストに須賀章雅氏、荒井宏明氏(以後3回開催)。2014年私共の結婚式に久住さんが御列席くださる。2015年くすみ書房閉店時に本棚を譲り受ける。2016年東区本店を移転。2018年には2店舗目となる丸ヨ池内GATE店をオープンする。

書肆吉成 ウェブサイト

書肆吉成 丸ヨ池内GATE6F店 ウェブサイト

オープニング&トークイベント

終了しました。

日時

2018年8月28日(火)
17:00~ オープニング
18:00~19:30 中島岳志×矢萩多聞×三島邦弘×クスミエリカ トーク

  • 入場無料
  • 当日、会場の混雑状況により入場を制限させて頂く場合がありますことご了承ください。
  • 店舗が20時閉店のためトーク終了後は書籍ご購入が難しい場合があります。
    お買い求めの方は、可能な限りトーク開始前にお買い求めください。

場所

書肆吉成 丸ヨ池内GATE6F店

060-0061 札幌市中央区南1条西2丁目18 IKEUCHI GATE 6F
TEL 011-200-0098

書肆吉成 丸ヨ池内GATE6F店

くすみ書房ブックンしおり

書肆吉成(しょしよしなり)について

札幌市東区で古書店を経営する吉成秀夫さんが、2018年に札幌市中央区の丸ヨ池内GATEにオープンした新古書店。文学、思想哲学などの人文書はもちろん、写真、詩、鉄道、美術など幅広い専門書など幅広い古書の品揃えと、吉成セレクトの出版社による多様な新刊書を扱っています。店内にはギャラリースペースがあり、様々なイベントが開催されています。

実は、お店の什器の一部はかつてくすみ書房で使っていたもの。そんなご縁があって、今回の出版イベントを開催することとなりました。

ウェブサイト

Twitter(丸ヨ池内GATE店)

イベントについてのお問い合わせ

書肆吉成 丸ヨ池内GATE6F店:TEL 011-200-0098(10:00~20:00)

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