Erika Kusumi

クスミエリカ

神田日勝美術館企画展「神田日勝×クスミエリカ 不在の気配、存在の痕跡」



 
 
北海道鹿追町で農民として生きながら、絵を描くことに短い命を燃やした孤高の画家、神田日勝の作品を収蔵する神田日勝美術館とのコラボ企画展。人の存在と不在について、どう生きるか、どう生きたか。私自身の制作の不変的なテーマであると同時に、神田日勝の言葉の中に繰り返し出てくる「生きる」という言葉。不在は時が経つにつれ日常に溶けていくけども、その存在を色濃く感じる事のできる確かな存在として、作品がそこに在り続けるということ。どう生きて、何を遺したのか。その痕跡と記憶を辿り、故人と向き合う為の探求、もうここに居ない存在を巡る旅をテーマに作品を展示します。
 
 
企画展「神田日勝×クスミエリカ 不在の気配、存在の痕跡」
https://kandanissho.com/exhibition/exhibition-2883/

本展について
クスミエリカは、札幌市出身・在住のフォトグラファー・美術作家です。
 さまざまな場所、人、建物、動物など、自分自身で撮影した写真のみを素材に、時間も空間も異なるそれらをデジタル技術により加工(デジタルコラージュ)し、多くの写真を幾層にも重ね合わせた作品を制作するクスミのアートワークは、誰もが目にする現実の風景を再構成しています。日勝もまた、自身の生活に根差した身近なモチーフや十勝の風景を題材としつつも、実際の光景をそのまま写し取るのではなく、画家の脳内で再構成した独自のリアリズムを絵画で表現しており、この両者の制作活動は相通ずるものがあります。
 現代に遺された日勝の絵は、画家の存在を色濃く感じることができる媒介として存在します。日勝はどう生きて、何を遺したのか。彼とは異なる時代に生きる作家の手によって彼の痕跡と記憶を辿っていくことで、日勝の捉える「社会」や「世界」、果ては神田日勝という「存在」について迫ることを試みます。

https://kandanissho.com/exhibition/exhibition-2883/

 
会期|2025年6月25日(水)~9月28日(日)
会場|神田日勝記念美術館
住所|北海道河東郡鹿追町東町3丁目2 TEL 0156-66-1555