utopia & chaos
■会期 2018年2月26日(月)〜3月13日(火)
■会場 MINA-TO(スパイラル1F) 東京都港区南青山5-6-23
東京青山スパイラル1Fの「MINA-TO」にて開催される企画展「utopia & chaos」に参加しました。
出展作品は2016~2017年に制作した”カタルシスの浜”シリーズ、”変転のコリドー”シリーズの一部。
クスミエリカ×ギャラリー門馬として、出展しました。
utopia & chaos
「理想郷」と訳され、現実からかけ離れた理想社会を意味するユートピア。夢を叶える場所のような響きを持つ一方、理想を提示することで、現実世界の事実や批判を鋭く浮き彫りにしているとも言えます。本展で紹介する作品は、美しくイマジネーションに溢れた理想的な世界を表現しているかのようにも見えますが、作品内のオブジェクトや風景に目を凝らすとその裏に隠されたカオスの共存に気付かされることでしょう。
本人が撮影した風景やオブジェクトを切り出し、デジタルコラージュでシュルリアリスティックな世界を築くクスミエリカ、彫金で大都市東京の姿を緻密に浮かび上がらせる久野彩子。温度によって色彩が変化する技法(サーモクロミックペインティング)を用いて日常の一コマを描き、静寂とも読み取れるこのシーンの裏側に何があるのか、鑑賞者の想像を掻き立てる南條俊輔フランソワ、そして、混沌の中に共存するユートピアとディストピアを映像作品で表現する榊原澄人。
理想郷と混沌。アーティストたちが描き出す世界に見え隠れする本質にこそ、私達のリアルな姿を感じることができるかもしれません。